歯石取りは、口内のクリーニングという役割と、歯周病治療としての役割を兼ねています。
歯石を除去すれば口内環境は改善され、歯周病の症状は和らぐことが期待できます。
しかし歯石取りを受けるのであれば、直前の食事内容に注意しなければいけません。
今回は、直前に摂取すべきではないものを3つほど紹介します。
餅、大福
お餅や大福、団子などの粘着性が極めて高い和菓子は、歯や歯茎、治療中の詰め物に強くベタつく性質があります。 歯石取りの直前に食べると、歯と歯の間にべっとりと残ってしまい、超音波スケーラーなどの器具の先端に絡みついて治療の邪魔になります。
これらはうがいをしても簡単には剥がれないため、クリーニングの前に余計な除去の手間が発生してしまいます。
また粘り気のあるものを噛むことで顎の筋肉を酷使した直後に、治療のために長い時間口を大きく開け続けることは、顎関節に大きな負担をかけ、痛みの原因にもなります。
歯石取り当日の間食としては、粘着性がなく、口の中に残りにくいものを選ぶように心がけましょう。
キャラメル、ガム
キャラメルやガム、ハイチュウなどのソフトキャンディは、歯の表面や噛み合わせの溝を覆うようにこびりつき、取れにくい性質があります。 特に歯石がもっとも溜まりやすい歯と歯茎の境目にこれらが残っていると、スケーラーの刃先が歯石に物理的に届かなくなります。
またこれらの菓子類は糖分が非常に高いため、治療直前の口内環境を急激に酸性に傾け、虫歯のリスクを一時的に高める原因にもなります。
さらに、治療中に詰め物が取れてしまう二次災害につながることもあるため、歯医者の待ち時間や移動中に口寂しいからといって、キャラメルやガムを噛むのは絶対にやめましょう。
直前は、ノンシュガーのタブレット程度に抑えるのが無難です。
柑橘類
レモンやグレープフルーツ、オレンジなどの柑橘類には強い酸が含まれていて、歯の表面を一時的にやわらかくする働きがあります。 この状態を酸蝕と呼びますが、この軟化した直後に歯石取りの硬い金属器具で歯をガリガリと擦ってしまうと、歯の表面が細かく傷つきやすくなります。
また歯のバリア機能が一時的に低下するため、クリーニング中やクリーニング後にキーンとしみる知覚過敏の症状が出やすくなり、治療中の苦痛を増大させる原因になります。
健康的なイメージのあるフルーツですが、歯石取りの直前1〜2時間は摂取を控え、口の中のpHが正常な状態に戻ってから施術を受けるようにしましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・お餅や大福、団子などの粘着性が極めて高い和菓子は、歯や歯茎、治療中の詰め物に強くベタつく性質がある
・キャラメルやガムは、歯の表面や噛み合わせの溝を覆うようにこびりつき、取れにくい性質がある
・柑橘類の酸で歯が軟化した直後に歯石取りを行うと、歯の表面が細かく傷つきやすくなる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!


